PROFILEいっとく先生プロフィール
むぎっ子広場は,2006年の開設当初から関与しており,2012年に一度降板しましたが,今回再登板することになりました。「拝啓保護者様」では,保護者の方から頂戴するご質問・ご相談にお答えする形で進めていきます。僭越ながら(と,一応謙遜したうえで),自信たっぷりに持論を展開いたします。
どんぐりスクール主宰 いっとく先生
ホームページ http://www.dongurikorokoro.com
公立中高一貫校対策『学力テスト』の効果的勉強法
ご質問:
むぎっ子広場の学力テストを年間継続して受験し、志望校対策に役立てようと考えています。どのように勉強すればよいか、アドバイスをお願いします。
(Kさん・東京都在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが、ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお、掲載に際しては事前に許可を頂いております。
お答え:
むぎっ子広場では、今春、学力テストを全面リニューアル。家庭学習のみで万全の対策が取れる内容にしました。幸い、受験研究社より、『自由自在 小学高学年 全面改訂版』が発刊されました。その内容たるや、公立中高一貫校入試をかなり意識した参考書になっていたため、この参考書をベースに、隔月実施だった学力テストを月例に変えることで、鉄壁の対策を取ることが可能だと判断した次第です。
ということで、ぜひとも3月は4月号の学力テストの試験範囲をくり返し学習して頂くようお願いします。また、3月下旬には5月号の試験範囲を公開しますので、春休み期間中は5月号の試験範囲を学習してください。このように、1か月前倒しで試験範囲を学習することで、復習に力を入れた勉強ができるようになります。
最大のポイントは「反復」です。どんなに「自分は頭がいい」と思っている人でも10回以上、そう思っていない人は20回以上くり返してください。ただし、家庭学習では「よくわからない」という単元が出てくると思います。そういうとき、無理して理解しようと思う必要はありません。勇気を持って、飛ばしてください。一方、覚えるだけの単元も数多くあるので、こういった単元は反復学習で克服してください。
以下、各教科のポイントを列挙しましたので、ご参考になさってください。
■算数
新しいノートをご用意ください。罫線が引かれていない無地(無罫)ノートがおすすめです。算数の問題を解くのに、罫線は邪魔です。
実際に、鉛筆を持ち、手を動かして問題を解きましょう。算数は眺めているだけでは意味がありません。解けない場合は解説を読んでも構いませんが、最終的には自力で解けるように何度もくり返し解いてください。同じ問題を何度も解くことこそが有益です。
■国語
新たに、言葉を覚えるためのノートをご用意ください。字が雑な人や字が崩れる人(バランスよく書けない人)は漢字学習用のノートをおすすめします。一方、ていねいな字や大人びた字が書ける人は、落書き帳や雑記帳、無地(無罫)ノートがおすすめです。
国語は言葉を覚える作業が中心になるので、何度も何度も「言いながら書いて」覚えましょう。声に出して読むことで、暗記が加速されます。
ある程度覚えたら、保護者の方はお子さんにいくつか問題を出してあげましょう。たとえば、「花鳥風月ってどういう意味?」といった具合に(『自由自在 小学高学年 国語』107ページ参照)。最初は、半分も答えられないでしょう。しかし、こういったテストをくり返していけばいずれできるようになります。なお、意味を答えるテストに鉛筆は不要です。書くテストは時間がかかるので、最小限に留めてください。
■理科・社会
くり返しくり返し音読(声に出して読むこと)しましょう。その途中、わからない言葉が出てきたら、その都度、国語辞典で意味を調べてください。この作業を怠けると、学習効果は半減します。
目標は、あるページを開けた瞬間に、そこで説明されている内容がほぼすべて口頭で説明できるようになることです。この域に達するまで、何度も何度もくり返してください。
並行して、漢字で書けない語は、言葉を覚えるためのノートを利用して練習しましょう。「言いながら書いて」覚えるというルールは共通です。
理科・社会の「まとめノート」は絶対に作ってはいけません。時間と労力の無駄です。『自由自在 小学高学年』を丸ごと頭に入れてください。そのほうが速いです!!
掲載日:2023年4月10日
むぎっ子広場 運営事務局からのお知らせ
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