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その3報告書(調査書)の扱いや面接対策
1.報告書について
合格するために必要な準備は適性検査だけではありません。報告書(調査書)と面接も大切です。これらの評価は、私立ではあまり重要視されていません。しかし、公立中高一貫校では、これらが合否を左右します。
(1)内容について
報告書は小学校で作成してもらいます。5、6年の成績を記録するのが一般的です。評価で重要なのは「各教科の学習の記録」という項目です。ここでは、それぞれの教科の学習状況について、三段階で評価しています。責任感や思いやり、生活態度などをみる「行動の記録」については、どんな内容が書かれるのか心配する保護者の方も多いと思います。しかし、ほとんどの場合、悪いことは書かれないのが実状です。
これらは、各学校により評価が異なりますので、それぞれの志望校での確認をお願いします。
(2)東京都立・区立の採点基準
報告書の採点基準は非公開のところがほとんどですが、下記の東京都のように公表している学校もあります。(2007年度募集要項より作成)
※九段中等教育学校の場合、志願理由などを書く「志願者カード」が100点分加算されます。
2.面接について
面接には個人面接と集団面接があり、学校によって異なります。(いずれの場合でも、保護者の付き添いはありません)。面接においてまず大切なのは、「ハキハキと答える」「姿勢を正しくする」「笑顔を忘れず、お辞儀は丁寧にする」などのマナーを守ることです。これらのマナーについては、本や雑誌などに書いていることを参考にすればいいでしょう。
もちろん、面接において最も重要なのは、質問に対する答えの「中身」です。これだけはマニュアル通りというわけにはいきません。募集する側としても、面接時に模範解答を求めているわけではないからです。
ただし、次の4つのテーマについてはよく質問されます。
- 学校を志望した理由
- 将来の夢
- 好きな教科、自分の長所
- 小学校でがんばったこと
これらの代表的な質問に対しては、それぞれを文章にまとめてみるなどして、いつでもその通り答えられるように練習するといいでしょう。また、面接の練習は生徒本人だけではできません。保護者の方が面接官となって質問し、その際、気になった点を注意してあげるのが一番です。生徒は何度も他人に説明しているうちに、話す要領がわかってくるはずです。
また普段から、自分の考えたことを第三者に客観的に話す習慣を身につけるようにすることが大切です。